通常キー

「キー」タブには、かえうち で設定可能なすべてのキー操作が表示されています。

これらのキーをキーボード配列面上やマクロなどに設置することで、F1を押す などのキー操作を設定することができます。

JIS と US の違い

一部キーはJIS(オレンジ)とUS(黄緑)に色分けされています。

これらのキーは、同じキー操作でもシステムがJIS/USどちらと認識しているかで入力される文字/機能が変わります。

例えば2キーであれば、システムがJISと認識していればShift+2は「”」が入力されます。一方システムがUSと認識している場合では、Shift+2は「@」が入力されます。

システムがJIS認識でもUS認識でも、常に入力したい記号が明確な場合は「キー」ではなく「記号」を指定することもできます。(参考:[マニュアル]出力モードの変更

Windows と macOS の違い

一部キーは Windows(水色)と macOS(灰色)に色分けされています。

例えば WindowsでWinキーと呼ばれるキーは、macOSではCmd(コマンド)キーと呼ばれています。この2つのキーは完全に同一のキーのことを Windows と macOS で別々の呼び方をしているに過ぎません。

Windows系 macOS系
Windowsキー Commandキー
Altキー Optionキー
Applicationキー (なし)
全角/半角キー
無変換キー
変換キー
ひらがなキー
(なし)
(なし) 英数キー
かなキー
Insertキー Helpキー
NumLockキー Clearキー
F12キー F12キー
(Eject機能付き)

Windowsキー と Commandキー を総称して「GUIキー」と呼ぶことにも注意してください。

修飾キーの指定

基本的に修飾キーには関与しない

普通にキーを設置した場合、修飾キーの状態には関与しません。例えばCtrlを押しながら「F1を設置したキー」を押すと、Ctrlが押されたままF1が入力されることになり、システムは Ctrl+F1 に対応する動作が起きます。単純なキー入れ替えでは、修飾キーに関与しない方が都合が良いのでこのような設計になっています。

修飾キーの状態を指定

では修飾キーの状態を意図的に変更したい場合はどうすればいいでしょうか? 例えば「Ctrl+A を押したら Home を出力したい」という場合に、普通にCtrl押下時の配列面にHomeを設置すると、Ctrl+A を押したら Ctrl+Home が出力されてしまいます。

そのために用意されているのが、「修飾キー状態の指定」です。

キー上部に用意された4つのリストで、修飾キーの状態を指定します。初期状態はすべて「指定なし」、つまり修飾キーの状態には関与しないということです。

この状態で設置されたキーは、特別な表示にはなりません。これが修飾キー状態に関与しないキー設置です。

各修飾キーの状態は4通りから指定できます。(以下はShiftの場合)

指定なし 実際のShiftの押下状態はそのままで出力
左Shift 実際のShiftの押下状態に関わらず、
左Shiftを押した状態で出力
右Shift 実際のShiftの押下状態に関わらず、
右Shiftを押した状態で出力
外す 実際のShiftの押下状態に関わらず、
Shiftが外れた状態で出力

例えばこんな風に指定してみたとしましょう。

  • Ctrl:必ず左Ctrlが押された状態
  • Shift:実際の押下状態のまま
  • Alt:必ず押されていない状態
  • GUI:必ず右GUIが押された状態

この状態で設置されたキーは、設定した修飾キーの状態に応じてキー下部に特別な表示が加わります。修飾キーの押下を指定している場合は赤か緑でアルファベット頭文字、「外す」を指定している場合は青のアルファベット頭文字に×が重なった表示になります。

出力は以下のいずれかになります。Altキーは実際に押されていても、出力には含まれません。

  • 左Ctrl+右GUIAShiftキーが押されていない場合)
  • Shift+左Ctrl+右GUI+A(Shiftキーが押されている場合)

入出力の対応

例えば Kキー に F1キー を設置したとき、各設定での入力と出力の対応は以下のようになります。

キー操作 Shiftの指定に応じた出力
指定なし 左Shift 右Shift 外す
K F1 左Shift+F1 右Shift+F1 F1
左Shift+K 左Shift+F1 左Shift+F1 右Shift+F1 F1
左Shift+K 右Shift+F1 左Shift+F1 右Shift+F1 F1

この処理は該当のキーのみに作用します。「外す」に指定した状態で 左Shift+K を押すと、一時的に左Shiftを離したことにして F1 を押して離し、左Shiftを再び押下状態に戻すという処理になります。この処理はキーリピート時でも出力の度に発生します。

一旦離す操作の副作用

「外す」に指定したキーを押した際には、出力前に一旦該当する修飾キーを離した操作を出力します。この操作はOSによって副作用を引き起こします。

Windowsでは、Altキーを単独で押して離す操作には「メニューバーにフォーカスを移動」という機能が割り当てられています。キーボードのAltキーを押しながら、Altを「外す」に指定したキーを押すと、Altキーを一時的に離す操作が出力されます。すると、Altキーを実際には離していないにも関わらず、メニューバーにフォーカスが移動します。これは、OSの動作上避けられません。

これを回避するためには、Altキーを通常のAltキーではなくユーザーMOD(通常シフト)に割り当て、すべてのキーをAlt付きの通常キーに割り当てる必要があります。この場合、Alt-クリックや、Altを押しながらTabを複数回押してウィンドウを切り替える機能が使えなくなります。